伊藤塗装|静岡市清水区の塗装店

清水区船越邸

はじめに

近年の住宅とは明らかに違う昭和時代の建物の塗り替え工事になります、初訪でまず感じたことは「手間がかかる」です、最近の窓養生をすればローラーでコロコロ塗れるような、雨戸や庇がない家とは違い外壁以外は、ほぼほぼ、はけ塗り手塗りの塗装ですべて色分けになります、平面図こそ元請け会社から頂きましたが、現場実測が必要ですので入念に現場調査をしながら、塗装工事以外の大工工事なども確認してきます。この工事は駿河区小鹿の不動産、建物管理建設会社からのお仕事になります。
北西面施工前
南西面施工前
南面施工前
玄関面施工前

外壁ほかの水洗い

長年蓄積したほこりを洗い流す、トタン外壁のチョーキング、鋼製手すり剥離部分を時間をかけて家ごとの丸洗いをケレン作業を兼ねての高圧洗浄作業を施工します。水道水に高い圧力をかけるので素材により距離をとらないとといけません、劣化した木製の破風板、窓枠、霧除け鼻先や同じく経年劣化の左官壁、ベランダのシート防水層などは要注意になります。特に鋼製手すりは剥離が激しいので入念に作業して後の工程が楽になるように施工しました。
高圧洗浄施工中
高圧洗浄施工中
高圧洗浄施工中
高圧洗浄施工中

ケレン清掃作業

前日に施工した高圧洗浄作業でも取り切れない部分を、スクレーパーやケレン工具を使用してのケレン清掃作業、さび落としを施工します。自分の一番苦手な仕事ではありますが、塗り替え工事においては一番重要な作業ですので二人で丸一日かけて(完了ではありませんが)腰を据えての長い一日の作業になります。ある程度は水道水による高圧洗浄(150kg/cm程度の圧力)で5~6割くらいのケレンとほこり落としは出来ますが、錆の発生部分や塗膜の剝離箇所などは手作業によるケレン作業、ベランダの手すりは錆がひどいので電動工具によるケレン作業をジスクサンダーを使用しての作業になります。和風の住宅は構造的に普段は雨漏りがしなくとも、この作業においては雨漏りの発生の可能性はあります、案の定気を付けて作業はするのですが雨漏りしてしまいました、申し訳ございません。
ケレン作業施工中
ケレン工具(エスケラー)による作業施工中
破風板のケレン清掃作業
ケレン清掃作業施工中

外壁の下塗り

ケレン清掃作業も8割くらい済んだので鉄部の下塗りを施工します、一部に物の移動など、養生を施工しない作業が出来ない部分もありますので塗れる部分を施工していきます、昭和時代はハケ塗りで下塗り1回、上塗り1回で仕上げた頃もありましたが近年のローラーの著しい進化により凹凸のあるトタンにも簡単に早く施工出来るようになりました、職人が2人で塗る面積を1人で半日くらいで塗ることが可能です。
下塗り施工中
下塗り施工中
下塗り施工後
下塗り施工後

付帯物の下塗り

外壁トタンの下塗りを施工しながら、段取りや頃合いを考えて付帯物の下塗りを施工します、手すりなどの錆の発生部分(主にひどく錆びている部分)には拾い塗(タッチアップ塗り)をしていきます、塗膜の乾燥後下塗りを塗り重ねることにより全体の錆びの平均化❓になります。そのまま傷んだ部分、腐食した箇所を同じ希釈の下塗りを塗ったところで、その部分はほかの部分よりも早く錆びてくることは間違いありません。
トタン破風板の下塗り施工後
鋼製手すり下塗り施工後
戸袋下塗り施工中
トタン屋根、雨樋鉄部、下塗り施工後

板金加工工事(自社施工)

現場調査、見積もりでは気が付かなかった部分はよくあります(見えない部分を含む)現在における多能工にはなりますが、大工、左官、クロス、板金、タイル工事など同じ現場で作業して興味を持ってみていると自然と職人は見て覚えるものですね。塗装工の前は保温工の経験もありますのでで鋏の使い方、エアコンテープの巻き方などは得意としております。今回はそのまま塗装しても1年持たない腐食の状態ですのでトタンの裾をそろえてみたり、水切れの悪い部分をコーキングを併用しながら加工をし、屋根の補修は水の流れも勘定して加工処理をします。

板金加工施工前
板金加工施工後
板金加工施工前
板金加工施工後

軒裏の色分け作業

この作業が今回のメインイベントになると思います、見ただけでも気の遠くなる作業が待ち構えておりますことは経験上で感じます、順序で行くとベニヤ板の塗装の剥離がひどい為(腐食部分は大工さんによる新規ベニヤ加工あります)捨て塗りでシーラー処理その後茶色部分を2回塗り仕上げ、紙テープ養生2段貼り(20㎜巾テープを2枚に重ね貼り)、白色2回塗り、テープ養生を取り外し後補修塗装をすること。施工している時はお仕事なので楽しいですが、気を長く持たないと心が折れてしまいそうな作業になりました。
材料 茶色IPグロス 白色セラミタウンマイルド
茶色上塗り2回目施工後
紙テープ養生後白色下塗り施工中
白色上塗り2回目施工中

外壁の上塗り(左官壁)

玄関まわりと南面の左官壁の塗装を施工します、養生施工後下塗り吸い込み止めを兼ねたシーラー処理の後、遮熱シリコン樹脂塗料を2回塗りで仕上げます、メーカー色見本では無いので近似色を発注しての現場調色になります、かなり赤黄色の彩度の高い色になります。
材料 エポパワーシーラーと遮熱塗料シリコン樹脂塗料
下塗り施工中
上塗り1回目施工中
上塗り2回目施工中

外壁の上塗り(トタン部分)

いよいよ外壁の上塗り(トタン部分)に入ります。面倒な軒裏を仕上げてやれやれで、ここまで進めば進捗状況50%気持ち的には先が見えた状態です。着工から水洗い、ケレン清掃作業、大工工事、下塗り、板金加工、軒裏色分けをクリアして元請けとの工事すり合わせも済み、現場を把握出来た状態になりました。なかなか地味な作業の連続のなかここで仕事は一気に進みます。
上塗り1回目施工中
上塗り2回目施工中
上塗り2回目施工中
上塗り2回目施工中

付帯物の上塗り1

外壁のトタンが仕上がりました、ここからは色分け塗り分けになりますので周辺を汚さないように気を付けて施工します、塗り替え工事では塗料の乾燥時間、色の濃淡などにより塗り重ねの順番があります、それを間違えると仕上がりにはなりません。
トタン破風板、上塗り1回目施工中
トタン霧除け上塗り1回目施工中
トタン屋根上塗り1回目施工中
鋼製手すり上塗り2回目施工中

担当者より

手間暇はかかりましたが、塗り替え工事におけるやりがいのある仕事ではありました。下塗りから軒裏色分け、外壁トタンの上塗りから色分けの手書き塗りなど各工程無駄な工事はありません。色あせした建物を保護と美装を目的として、色相や色のバランスを組立イメージ通りの施工、管理が出来ました、ありがとうございました。

お問い合わせ

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静岡県静岡市清水区梅ケ谷204-15
電話:090-7041-3579
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